グローバル知識人になる! シェイクスピア編 #3

A young man married is a man that’s marr’d.
(All’s Well That Ends Well, II. iii, 315)

若者も結婚してはあたら一生の終り。
★ヘレナは首尾よく不治とされた国王の病気を直し、約束通り自分の選ぶ相手を夫とすることを許される。選ばれたパートラムは、王命によってしぶしぶ結婚はするが、新床も交さず、翌朝フランス王宮を出奔し、折からイタリアで戦われている戦争で武勲をあげるべく、フロレンス公の軍に身を投ずる。ヘレナ宛の手紙には、「お前が私の指に嵌めている指輪を手に入れ一決して私の指から抜ける日はあるまいが一、またお前の腹を痛めた私の子を私に見せることのできる日があれば、そのときこそ私を夫と呼ぶがよい。だが、そのようなくそのとき>の代りに私は<決してない>という一語を書いておく・・・・・」と認(したた)められている。上のせりふは、若いバートラムの悪しき忠告者パロリーズがパートラムにフランス出をけしかけて言う1行。バートラムだけがその実体を見抜けねこの大言社語の膨病者は、劇中最も個性的な性格で、以後この劇は、ヘレナの難題解決を主筋とし、パロリーズの化けの皮を剥ぐエピソードを副節として展開する。なお、“Marrying is marring.”(身を固めるは身の破滅)という語呂合わせのきいた諺が、16世紀半ば頃から人口に膾炙(かいしゃ)していた。

mar: 台無しにする

(出典)英語名句辞典 外山滋比古 他編