A young man married is a man that’s marr’d.
(All’s Well That Ends Well, II. iii, 315)若者も結婚してはあたら一生の終り。
★ヘレナは首尾よく不治とされた国王の病気を直し、約束通り自分の選ぶ相手を夫とすることを許される。選ばれたパートラムは、 王命によってしぶしぶ結婚はするが、新床も交さず、 翌朝フランス王宮を出奔し、折からイタリアで戦われている戦争で 武勲をあげるべく、フロレンス公の軍に身を投ずる。 ヘレナ宛の手紙には、「お前が私の指に嵌めている指輪を手に入れ 一決して私の指から抜ける日はあるまいが一、またお前の腹を痛め た私の子を私に見せることのできる日があれば、 そのときこそ私を夫と呼ぶがよい。だが、そのようなくそのとき> の代りに私は<決してない>という一語を書いておく・・・・・」 と認(したた)められている。上のせりふは、若いバートラムの悪 しき忠告者パロリーズがパートラムにフランス出をけしかけて言う 1行。バートラムだけがその実体を見抜けねこの大言社語の膨病者 は、劇中最も個性的な性格で、以後この劇は、ヘレナの難題解決を 主筋とし、パロリーズの化けの皮を剥ぐエピソードを副節として展 開する。なお、“Marrying is marring.”(身を固めるは身の破滅)という語呂合わせの きいた諺が、16世紀半ば頃から人口に膾炙(かいしゃ) していた。
mar: 台無しにする
(出典)英語名句辞典 外山滋比古 他編